現在日本のミュージックシーンの中で、外国人アーティストにひけを取らない、そんなアーティストをピックアップした、そんな音楽番組、ベストミュージックジャパン。今回のゲストは、デビュー13年目、数々のオリコンチャート上位曲を生み出した個性派ロックバンド、BUCK-TICKのボーカル、櫻井敦司さんです。よろしくお願い致します。
「よろしくお願いします。」
さて今回、寿ぶりにファンの方の前に姿を現したわけなんですけども、
「はい。」
ファンの方が一番聞きたがってた質問。この、1年間の地下活動期間中、一体皆さんどのような活動をしていたのでしょうか。
「んー……穴蔵に、こもって……」
(笑)こもってどんな事をされてたんですか?
「去年、去年はあの、イベントとか……出て、んー……ま、2000年っていう区切りに合わせた訳じゃないんですけども、自然と自分たちのこの、色んな変化があったので、その……ま、レコード会社の移籍とか、そういう音楽とは違った所での準備っていうんですか。そういうので、ま、土台を固めたいっていうので、あまりその、「音楽で」っていうのはなかったですね。」
(よく聞き取れず)曲作りの方は順調に進んでいる、と。
「まあ、ゆっくりゆっくりですけど、まあ焦ってもしょうがないので……(ごにょごにょ)」
現在新曲の方を製作されておりますが、今回はどういった感じに仕上がっていますか?
「んんー……まだあの、全体は見えないんですけども、……なんか、ちょっとこう……サワリだけー…なんですけど……まあ、こ(聞き取れない〜〜って;;)」
櫻井さんのテーマとしては、今回「どういった風に仕上げたい」というのは……
個人のテーマとしてはあのー、……ドロドロした(笑)。……んー、ドロドロした世界ですけれども、……絶対みんなそういうの、理解できるでしょうって所を、うまく残して行きたい……です。恋愛にしても、テレビドラマでやるような世界じゃなくて、……」
(あっちゃんが言った言葉にカブりながら)今までとはちょっと違った形に仕上がって来る、という事ですか。
「それはもう……いつも、心がけていますね。ヤバい感じにしようしようと思ってます。」
(笑)あの、今日の……全身黒で。決めてらっしゃるんですけども、お好きなファッションブランドは何でしょう。
「あー……あまり、んー……何か、洋服にこだわってる……こともないんですけども、」
ええ。
「日本人でこう、パワーがある服。ヨージヤマモトさんとか……ナショナリティじゃないですけど、そういう人のは着たいなぁと思います。
曲作りされる時も、みんなで集まって、一応こうだっていう形で、(聞き取れましぇん;;)今回はこれでいきましょうって(この後も小さい声すぎて聞こえない……;)
「そうですね、まあ、ほんとに無言で……あの、テープだけがポストに入ってるっていう感じで。」
(笑)それはやっぱり、一緒にメンバーの方達に、最近遊びに行かない?という事にも繋がってくるんでしょうか。
「いや、うーーーん……なんかその、ずーっと……何年も一緒ですから、あの、会話っていうか、言葉で言えちゃうのが何か嫌なんですね。あの、……「こういうこと考えてるんだけど、お前はどう思う?」みたいなのが、……言いたくないし、言って欲しくないというか……。その、音楽次こういうことしたいとか、こういうこと考えてるっていうのが、自分でこう、想像して、あの……でないと、全部言葉で埋めちゃうと、面白くないっていうのがあって……。まぁ基本的にはずっと一緒だから、……何かあったときに集まればいいって感じで。ええ。」
今何かはまってらっしゃるものはありますか?
「んんーー……いや特に無い……ですね。」
最近あの、インターネットとか、
「はい。」
だいぶ流行っていますけれども、櫻井さん自身はインターネットの方されるんですか?
「まぁ、する……といえばするんですけど、もうほとんどあの、置物になっちゃって。やっぱり、あの……むいてないのかなと、思っている今日この頃です。」
(笑)あの、櫻井さんの、まあBUCK-TICKの、オフィシャルサイトというのはやはりあの、インターネットであるんですけども、
「はい。」
そういった……展開というもの、ファンクラブの展開というものもだいぶ変わってきていると思うんですよね。で、これからのBUCK-TICKは、そういったインターネット上での音楽展開といった、そういうものは考えていらっしゃるのでしょうか。
「ええ。」
それはどういった方向で、というのはまだ決まってらっしゃらない。
「んー……やっぱりあのー、まだそんなに……実質そんなあの普及……はしてますけど、やっぱりあの、自分でジャケットを見て、CDを買う、とか……そういうのがどんどん無くなっていっちゃうのは淋しいと思うんですけども、やっぱりそういう所で、……すぐその場で新しい音が聴けるっていうメリット……そのへんあの、バランスとってやっていきたいと思うんですけども。操られないように。」
最後にですね。ミレニアムのBUCK-TICKとしての活動は、何か異変があるのでしょうか。
「ん〜……まあ、やっとあのー、何て言うのかな、色々変化の年だったので……土台を固めて。……まあ、当初自分の中では……前々からアジアの国とかで、他の国とかで、……んー、ライブができればな、と思っていたんですけど……とりあえずはやっぱり日本の中で。……自分たちの居場所みたいなものを、……自覚したいっていうのはあります。…………そうですね。やっぱり、異文化に……誰にも負けないように。いやらしい感じとか(笑)。そういう、わりとマイナスのその……要素というか、……そういうのをあの、どんどん突き詰めて行きたいとは思っています。」
(8分47秒)
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