出会いは、小学生の頃でした。特に「誰々が好き」なんぞと思う事もなく(まあ小学生だしね)日々過ごしていたのだが、ある日兄の部屋から奇っ怪な音楽が流れているのを耳にした。「ちょーじんはせんーねんまでゆーめをみるぅーー♪」っていうやつ(笑)トイレに入ってる時にソレは初めて聞こえてきて、用を足しながら(下品)私は「兄ちゃんヘンなもん聴いてら……」と思ったのをよく憶えている。それからほぼ毎日そのオンガクが流れていて、やはり相変わらず「ヘンなの」と思っていたけれど、あまりにもしつこくかかってるから、いつのまにか結構気に入っていた。あるとき、どんな人が歌ってるんだろうと思って(←「どんな人」と単数形、しかも「歌ってる」しか思い浮かばない所が小学生。)兄の出かけている時にこっそりと部屋に忍び込み。まずCDプレイヤーのスイッチを入れて再生、聴き慣れたイントロがはじまって「よし、コレだ」と思い停止。CDを取り出し、盤面を見る。「あくのはな?……ぶ、……ぶ?」BUCK-TICKをバクチクなんて読めなかった。ビバ小学生!(笑)ディスクをプレイヤーに戻して、今度はケースを探す。すぐに発見。ジャケットを見た最初の感想は「わーー、この人きれい……」5人居るのに視線は櫻井敦司。さすが私。そしてブックレットを取り出してパラパラ捲って……衝撃。何にって、あのアコーディオン弾くフリしてる櫻井敦司の腕に。細い、とにかく細い。黒い衣装に身を包んでいたせいもあったかもしれないけれど、当時の私はそんなことを考えられず、とにかくその細い腕に心を奪われた。何を隠そう、私は当時「細い腕フェチ」だったのさ。今思うとイヤーな小学生だなオイ。それから他のページを見て、じっくりまじまじと顔を眺める。キレイだ。とにかくキレイ。こんな奇麗な人、今まで見たことなかった、と思った。腕は細いし顔は超キレイだし、そう思った瞬間に、すでに私は櫻井氏のトリコになってたんだと思う。多分この人が歌ってるんだろう、と何の根拠もなく思って、でも名前が分からない。ブックレットの最後のページに名前書いてあったけど、でも誰がどの名前だなんて全然わかんない。パートも書いてあるけどさ、そんな今まで音楽つったらクラシックしかマトモに聴いてなかった人間にVOCALだのGUITERだのわかる訳ないじゃん(笑)でも一番奇麗だし、ジャケットでは真ん中に居るし、名前一番上に書いてあるし、だから何となく「ATSUSHI」なんじゃないか、と思ったのよ。見事大当たりだった訳だけども。
それから、兄の部屋から洩れてくる音を聴くのが楽しみになった。以前は「ヘンなうた」と思っていたのに、ヘンだなんてもう微塵も思えなくて、もっとずっと沢山聴きたくて、CD所有者である兄が物凄く羨ましかった。
とりあえず、これがBUCK-TICKと私のナレソメでありまする。 |